罪悪感のオーラをまとうと、それと似た人が現れる
罪悪感は感情の22段階の最下位の感情です。
いちばん最強は感謝の感情で、その対極にあるのが罪悪感です。自分が罪悪感を感じると、それを3次元の地球上に表現して教えてくれます。
罪悪感、感じてるんだねー?と。
今日は、そういう体験が昔あった、という話をしたいと思います。
私は以前、素敵な雑貨店に働いていたのですが、そこはご夫婦で経営しているお店で、2店舗あるお店を(どちらも自宅から近かったので)行き来して働いていました。
元々1店舗経営だったのですが、1店舗だった時はご夫婦がしょっちゅう喧嘩するので、他の従業員が目を背けたくなるそうで。
私が入る頃には既に2店舗経営に変わっていて、本当に良かったと思っています。
異色のご夫婦がそれぞれ経営
奥さんのお店はとても綺麗に整頓され、細かく在庫も管理され、陳列棚にチリ一つなく、徹底したダブルチェック体制で事細かに指示が明記されて、各従業員の成績や行動などもファイルデータにより管理されています。
ですが、何故か盗難事件が多く発生し、釣り銭の差額も普通じゃあり得ない額が出た事もありました。
一方で、旦那さんの方のお店は綺麗とは言い切れないですが、それなりに商品は管理されていて、もし汚れが付いたりしたら元値からかなり割引して売っていました。掃除を徹底する節もなく、なんとなくのルールがあるだけで、従業員のチェックもさほど厳しくありません。
ですが、釣り銭が異様に合わないなんて事例は無く、盗難事件もそんなにありません。営業成績も、奥さんのお店とさほど大差無く、何か重大な落ち度があるとは結果論から見ると全く思えませんでした。
なんとなくですが、奥さんの方は骨折り損のくたびれ儲けのように見えたし、旦那さんの方のお店は楽して結果が出ててずるいなぁ、と思ったものです。
実験「旦那さんのお店で、奥さんのお店の良いところを真似て活かしたらどうなるか。」
私は旦那さんのお店と奥さんのお店を当時行き来してたものですから、たびたび奥さんからあーでもない、こーでもないと旦那さんのお店の気に入らないところを聞かされていました。
そして、奥さんから「うちの店で良いと思ったことは旦那さんのお店でもやってみて」と言われていました。
私は、それで双方のお店が繁盛するに越したことは無いと思ったので、わかりました、と答え、ひとまず掃除から変えていってみてどうなるか試す実験をすることにしました。
わかっていたことですが、旦那さんのお店では私以外の従業員はそんなに掃除をするわけではありません。ほぼ、一人で毎日毎日、隅から隅まで綺麗にしていると、最初は達成感が味わえて楽しかったのですが、
いつからか自分ばっかり大変で周りはのんびりしててズルい、という感情にでくわしました。これは良くない。自分の不満を他人のせいにして、押し付けているだけなのですから。
すぐに仕事をセーブして、やり過ぎないようにしました。
続いて、商品の陳列方法や展開方法について奥さんのお店からアドバイスを貰いました。それも旦那さんのお店で試しました。
最初は売り上げがちょこっと上がり、成果がすぐに出たかのように見えました。頑張った甲斐があったと奥さんと喜び、もっと頑張ろうと精を出し働きました。
頑張ったんだから、どんどん良くなるはずだ。
完全にそう思っていました。
でも、結果は全く違うものになりました。
クレーマーが来ちゃうお店
お店の掃除を徹底して、陳列棚を売れると評判のものに変え、お客様が喜ぶお店づくりを奥さんと相談して旦那さんのお店でもやろうと一生懸命働きました。
すると、クレーマーが来ちゃうお店になったんです。
誰にでも好かれるお店を目指して、一般的に良いと言われることを徹底した結果、過去なかったようなクレーマーが来るお店になるなんて!
それどころか、奥さんのお店の周辺でも変な人にでくわすようになってしまいました。
隣のお店のリーダーがバイトと喧嘩してるところを見ちゃったんです。
しかも、そのバイトは逆上してバイトリーダーに食って掛かっていました。
それを見た翌週には、また隣のバイトが路上で男性のお客様にひざまづいて何やら小声で謝っている様子にでくわしたり。
望んでいないものを引き寄せてしまう理由は何を日々感じているかにある。
旦那さんのお店は従業員が安心して働けて、楽しくて、笑顔が溢れ、お客様も穏やかでとても過ごしやすい環境でした。
私はどうやら、奥さんに歯向かうのが怖いという恐れから、旦那さんの領分を犯してしまっていたという罪悪感を感じていたようなのです。
罪悪感を感じて過ごすということは、それと似たようなものを引き寄せます。
クレーマーが来たのも、罪悪感を感じさせるためです。感情というのは良いものや悪いものという区別がありません。どんな感情も、魂にとっては自分を磨くための良いものでしか無いんです。
でも、3次元世界の私たちはクレーマーが来て嬉しいとは感じません。できたらそういうものとはご縁が無いようにしたいですよね。
だとしたら、望むものは優しいお客様と雑貨の話ができて嬉しいとか、気が合うお客様とより一層仲良くなれたとか、店内の高額商品がたくさん売れてとても嬉しいとか、そういう感情のはずです。
はたして私はそれまでそういう感情に近いものを発信し続けていたかどうか?
答えはノーです。
私は以来、旦那さんのお店をどうこうしてやろうなどという考えをもつのは辞めました。奥さんにも、私を介して文句を言うのではなく、夫婦なんだから直接言ってもらえないかと伝えました。
いくら立場が上だからといって、自分のいまある感情がこれからの未来を形作るのだと知っていれば、自分のことをないがしろにしてまで上の意見を通すなんてことはどちらの利益にもならないという教訓を得た体験でした。
いつだって、自分自身を幸せ者にしてさえいれば、勝手に周りは幸せになっていくのです。